シンポジウム「Nature-positiveを実現させるには−2030年にむけて−」

ELR2022つくば(第53回大会)では シンポジウム「Nature-positiveを実現させるには−2030年にむけて−」を 会場:つくば国際会議場 および オンライン配信のハイブリッド形式により開催致ししました。

シンポジウム「Nature-positiveを実現させるには−2030年にむけて−」

シンポジウムimg

企画趣旨

 「ネイチャーポジティブ(Nature Positive)」は「生物多様性の減少傾向を食い止め,回復に向かわせる」ことを指し,その2030年までの達成が国際的な目標になっています。目標達成には社会・経済に変革を起こし,自然資本を持続可能なように利用することが必要となるため,環境保護の観点だけでなく,ビジネス界からの関心もかつてなく高まっています。本公開シンポジウムは,人と自然が関わる場を主な研究対象にしている3学会が連携して開催し,この分野の複数の専門家及び行政から最新の情報を共有するとともに、ネイチャーポジティブの実現に向けて何が必要か,何かできるかについて,みんなで考えたいと思います。

第一部では、ネイチャーポジティブをめぐる経済・社会の第一線で活躍されている皆様から、最新の動向について話題提供がなされる予定です。ESG投資、TNFD、新生物多様性国家戦略、30by30、OECM、グリーンインフラなどがキーワードになるでしょう。
第二部では、これら国際的な潮流を日本の未来の構築にどのように繋げていくのかについて意見交換します。日本国内の地域の文化・防災・コミュニティを支える「身近な自然」は、気候変動の進行、経済成長の低迷、若者の自尊心の低下などが問題視される現在・未来において、さらに重要性を増すことが指摘されています。ネイチャーポジティブの潮流をより有意義・着実にするには何が必要か、その実現の先に何があるのかについて、立場を超えて議論したいと思います。
参加者それぞれが、新しい研究、施策、ビジネスを考えるきっかけになるシンポジウムを目指します。どうぞご期待ください。

 

プログラム

13:30〜13:35 挨拶・趣旨説明 国立環境研究所気候変動適応センター室長 西廣 淳(応用生態工学会幹事)
13:35〜15:05 第1部:話題提供
「生物多様性と経済活動に関する最近の動向と研究への期待」
日経ESGシニアエディター・東北大学大学院生命科学研究科教授 藤田 香
「TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)が目指すもの」
MS ADインシュアランスグループホールディングスTNFD専任SVP 原口 真
「生物多様性保全の新たな国際枠組みと次期生物多様性国家戦略」
環境省自然環境局生物多様性戦略推進室室長 山本 麻衣
「民間企業の取組/生態系に配慮した造園緑化事業、生物多様性の実効性評価分析」
積水ハウス株式会社ESG経営推進本部環境推進部課長 八木 隆史
「Nature-positiveの実現に向けたグリーンインフラの評価と技術」
公益財団法人リバーフロント研究所 主席研究員 中村 圭吾
 
15:10〜16:30 第2部:パネルディスカッション 「Nature-positiveを実現させるには」
コーディネーター:
国立環境研究所気候変動適応センター室長 西廣 淳
パネリスト:
山梨大学大学院総合研究部地域防災・マネジメント研究センター助教 大槻 順朗
北広島町立芸北高原の自然館 主任学芸員 白川 勝信
京都大学大学院 地球環境学堂 地球親和技術学廊助教 貫名 涼
国土交通省水管理・国土保全局河川環境課 課長補佐 佐藤 希世
環境省自然環境局生物多様性戦略推進室室長補佐 奥田 青州

 

※シンポジウムは公益財団法人河川財団による河川基金の助成を受けて実施しました。

ページの上部へ戻る

ELR2022つくば (第53回日本緑化工学会大会)

ELR2022つくば 大会について

 第53回日本緑化工学会大会は【日本緑化工学会・日本景観生態学会・応用生態工学会 3学会合同大会 『ELR2022つくば』】として、2022年9月21日〜24日につくば国際会議場およびその周辺で開催しました。
 シンポジウムは公開(会場/オンラインのハイブリッド形式)出行いました。

ELR2022つくば 大会のご案内

ELR2022つくば 実行委員会

ページの上部へ戻る

| このサイトについて | お問い合わせ |